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北イタリアの家庭の強い味方:手作りピザの簡単レシピ

この世の中には、ピザが好きな人は数えきれないほどいて、嫌いという人は少ない。乳製品やグルテンにアレルギーがある人はいるけど、マリナーラならチーズは使わないし、グルテンフリーのピザだってある。


子供の頃、さすがに給食にピザは出なかったけど、大手ピザ屋のチラシが入ると、「ちょっと贅沢にピザ」なんて日もあった。照り焼きチキンとか海苔とかお餅なんていう日本っぽい材料がのった円形の幸せを噛みしめて、「ピザとはこういうものだ」と脳にインプット。田舎の一般家庭で育った私のピザ一般教育は、ただそれだけだった。


だからこそ、ナポリで初めて食べたピザには感動するし、なにもナポリでなくても、イタリアのどの町のピザでも、同じような「初めての本場のピザ」の感動が味わえる。まずはサイズに仰天するし、大胆に盛られたプロシュートにイタリアを感じる。「食べきれるかな」という贅沢な不安に包まれながらピザをほおばり、「イタリアにいる間にまた食べよう」という次のピザへの食欲が湧いてきたりする。


イタリア人は一体、どのくらいの頻度でピザを食べているのか。経験上、週一くらいと言える。友達や家族と外食となると、ピザが候補にあがることが多い。誕生日や記念日であれば話は別(そうでない時もある)だけど、カジュアルな外食であればピザで間違いない。安くておいしいピザは、みんなの人気者。好みに合わせて一人一枚注文するから、「私はあまり好きじゃないけど、みんなが食べたいならどうぞ」って具合に妥協する必要もないし、「せっかくの外食だからワイン」なんて気を張る必要もない。ピッツェリアは、主にピザを食べておしゃべりを楽しむための居心地のいい場所なのだ。日本でいう食堂に近いのかも。


さらに、ピザは持ち帰りもできるから便利。幼い子供がいて外よりも家が落ち着くという家庭にお邪魔する時は、持ち帰りのピザを人数分持っていく。また夏には庭でピザとビールのパーティーだ。稀に手作り生地を友人宅へ持参して、一緒にトッピングしてオーブンで焼いたりもする。今では、伸ばして焼くだけのピザ生地も売ってるけど、手作り生地のほうが断然スペシャルでおいしく感じるし、きっともっと健康的。


そう、手作りのピザ生地はソーシャルの場で強い味方となる。気兼ねなく友人をディナーに招待したい、おいしいディナー(ランチでも)で家族を喜ばせたい、とにかくピザが食べたい。そんな時に役立っている我が家のピザ生地レシピを紹介します(前置き長いし急に丁寧語でごめんなさい)

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寝る準備ができたピザ生地

手作りピザの簡単レシピ

《4人前》*我が家では成人5人が8人前をペロッと平らげます。

ピザ生地
●200グラム 薄力粉
●200グラム 全粒粉
●6グラム  ドライイースト
●約200ml  水(ぬるま湯) *少し多めに(250mlほど)用意しておく
●2つまみ  塩
●大さじ1  オリーブオイル

トッピング
●モッツァレラ *できれば柔らかいのを。なければ硬いのでオッケー。とりあえず多めに!
●トマトソース
※お好みでオリーブ、ほうれん草、ポルチーニ、バジル、オレガノなど

ドライイーストを使うので、お腹の調子を崩さないためにも、生地の下準備は食べる12~24時間前に始めるのが理想。時間は長ければ長いほどいい。我が家では、前日の夜に始めて、早くてランチに、辛抱強く待ってディナーに食べます


1.小麦粉とドライイーストをボウルに入れて手で混ぜる。


2.水を加えて手でこねる。硬すぎてこねない場合は水を少しずつ足していく。*けっこう力要るねぇ~くらいの硬さで


3.塩とオリーブオイルを加えてさらにこねる。我が家では10分~15分ほどこねる。*オイルのおかげでこねるのが少し楽になる


4.生地を丸く整えてボウルに入れ、乾燥を抑えるためボウルにナプキンをかぶせておく。少し暖かい場所で休ませる。*食べる前日に下準備をした場合、夏は冷蔵庫に入れておく


5.数時間後(または翌朝)、生地が大きく膨らんでいるか確認し、さらにこねて、同じように丸くして少し暖かい場所でさらに休ませる。*もう冷蔵庫には入れない


6.トッピングを準備するタイミング(食べる1時間前など)で生地をもう一度こねる。


7.型にオリーブオイルを垂らし、手の平で型全体にのばす。


8.生地を型の上にのばす。生地は縮むので、型の端までしっかり生地をのばし、温かい場所に置いておく。


9.生地がまた膨らむのを待つ間に、トッピングやトマトソースの準備をする:
 チーズを切る *平たく、小さめに。全体をカバーできるようにするため
 必要であればトマトソースに塩こしょうなどを加える


10.オーブンを180度に温める。


11.トッピング前の生地だけをオーブンに入れて4分。*生地を確実に焼くため。お腹にも優しくなる


12.オーブンから取り出し、トマトソース、チーズ、トッピング(バジルと生ハムは後のせ)の順でのせる。*トマトソースは型に垂れ落ちると焦げてしまうので、なるべく垂れないように。


13.180度で約8分~15分。オーブンによって熱加減が違うので、時々チェックしながら。


14.焼きあがったらお好みでバジルや生ハムなどをのせて、できあがり。

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ピザできあがり

今回はピザ生地のレシピがメインだけど、後日ピザのトッピングやトマトソースなどについても載せていきます。